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【書評】ヘレン・S・ペリー著(阿部大樹:訳) 『ヒッピーのはじまり』【ひとことレビュー#7】


アンヌ・ブッシイ著, 『神と人のはざまに生きる:近代都市の女性巫者』東京大学出版会,2009. の表紙
書籍の表紙

ヒッピーという、熱病的に世界を席巻し一時代を彩った存在の現場の実際を書き記した一つの記録。1960年代後半の米国ヘイトアシュベリーで起こっていたことは、奇跡のような優しさに満ちた若者たちの社会的革命運動だったのだということが伝わってきて、何度も泣きそうになった。70年にこんな本が書かれていたのか!という驚きと、現代を生きる私たちは彼らの行動を受けて、その先に何を作っていけるのかということを考える。(あるぼりーと)


目次

胎動

ゴールデン・ゲート・パーク

混じる

バークレーの大学生

イエロー・サブマリン

政治

ディガーズ

贈与すること

幻覚剤

ヒロシマ

部族の集合

「春は遂に稼働されず」

草の根

人間の条件

無料商店

トルストイ

壇上の役人

アラバマ

ビートルズ

フロイト

ピル

家事

アメリカの体現する希望


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